李 逸琰 (リ イイェン)
《 日本文学から生まれた新たな漆 》
暗い茶室において蝋燭の光でぼんやり照らされる道具、そして空間全体に美しさを見出す日本人の精神性の高さを私は素晴らしく思います。特に日本文学において、谷崎 潤一郎先生の描く【人の心の光と闇】に魅せられ10年以上研究しています。
『刺青』、『卍』、『春琴抄』など谷崎先生の代表作をテーマにした蒔絵と卵殻技法の漆作品を制作しました。蓋の外側と内側を対比し、作品から人間の心の二面性を見出していただけると幸いです。
李 逸琰
1990年 北京生まれ
2013年 北京中央美術学院 ホームプロダクトデザイン専門 卒業
2015年 東京芸術大学 大学院美術研究科 文化財保存專攻 保存油画研究室 留学
2016年 北京首都博物館 文化財保存修復センター インターンシップ
2017年 国立台南芸術大学 博物館学及び古物維護研究所 中退
2017年 ロータリー米山記念奨学会 奨学生 採用
2019年 富山大学 芸術文化学研究科 卒業
現在 金沢美術工芸大学 美術工芸専攻 博士後期課程 在籍
主な展覧会
北京中央美術学院美術館
石家荘市博物館
石川県輪島漆芸美術館
芦屋市谷崎潤一郎記念館
石川県政記念しいのき迎賓館
会津・漆の芸術祭
日本橋高島屋
京都高島屋
松坂屋名古屋店
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